東京の解体工事が作り出す、街という概念

2018年7月9日解体工事面白コンテンツ東京 解体工事

東京の解体工事が作り出す、風通しのいい街

人類がその概念を生み出して以来、時間というものは、一秒も止まることなく流れ続けてきました。生きていれば、「ああ、この時間がずっと続けばいいのに」と願わずにはいられない瞬間に出くわしたりしますが、そのような儚い願いもまた、時間の確かな流れに流されていくのです。

時間の流れの中では、何ひとつとして変わらずにはいられません。それは形をもったものも、人の心のように形のないものも、等しく当てはまる普遍的な事実です。ですから、私たちが普段お世話になっている建物が時間とともに朽ちていくのもまた、仕方のない、自然なことなのです。

人は普段、「ちょっと部屋がちらかってきたかな」と感じたら部屋の掃除をします。また、「ちょっと肩が凝ってるな」と感じたら、ストレッチをするでしょう。しかし家や建物に関しては、あまり老朽化というものをきちんと感じ取れてはいないのではないでしょうか。普段近くにいると、ゆっくりと生じている変化にはなかなか気づきにくいものです。しかしそれは、確実に起こっていることなのです。

長く住んでいる家なら、「なんだか扉の開閉が重くなってきた」などのサインに気が付くかもしれません。そのような予兆に気が付いたときは、リフォーム、あるいは解体工事などの対策を講じる必要性を検討しなければなりません。しかし、長らく誰も住んでいない建物となると、事情は少し変わってきます。なぜなら、誰もその建物の悲鳴を受け止めることができないからです。

雨風に晒されて屋根が剥がれようと、地震に揺さぶられて壁が歪もうと、それを修繕しようとしてくれる人はいません。ご近所の方が「大変だ、ちょっと恐いな」と感じながら前を通り過ぎていくかもしれませんが、それを修繕するということはないでしょう。そして、こういった建物は放置されて、どんどんそのダメージは酷くなっていくのです。

こういった建物が、最近話題になっている「老朽化危険家屋」と呼ばれるものです。老朽化で何が危険なのかといいますと、まず単純に、建物自体が倒壊する恐れがあります。周囲に何もない砂漠の真ん中で倒壊するのなら、解体工事をする手間が省けたな、という儲け話になるかもしれませんが、実際にはこういった建物は街中にあります。つまり、周囲の建物や住民に被害を与えてしまう危険性があるのです。

また、こういった建物は子供が遊び場にしてしまうというケースも考えられます。手入れがされていないものですから、子供のように小さな身体だと、侵入が用意であることもあるのです。そこで子供が怪我をしたり、子供が中にいるときに倒壊してしまったりしたら、これは大変なことです。そうなる前に、解体工事を実施する必要があるでしょう。

そして倒壊以外にも、老朽化危険家屋には様々な危険が潜んでいます。まず、手入れがされていない、誰も住んでおらず放置されているということで、不審者の根城にされてしまうというケースがあります。侵入が容易であることから、犯罪の温床になってしまう可能性があるのです。こうなってくると、問題はその家屋一件ではなく、街全体のものとなってきますね。

また根城といえば、動物の住処になるというパターンもあります。話を聞いている範囲ではかわいいものですが、近隣住民への獣害など、様々な問題を引き起してしまう可能性があります。

さらに、空き家というのは放火犯のターゲットにされやすいという傾向があります。長年誰も住んでいない家屋を放置しているというのは、それだけで街全体を危険にさらしているかもしれない、ということなんですね。何か問題が起きてからでは遅いですから、一刻も早く解体工事を依頼することをオススメします。

中には、依頼したいけど費用が気になってなかなか踏み切れない、という方もいらっしゃるかもしれません。ですが、自治体によっては解体工事費を一部負担してくれるというところもあります。それはもちろん、そういった家屋の解体工事は、街全体の風通しをよくすることに繋がるからですね。

諦める前に、ぜひとも自治体の情報などを調べてみましょう。そして解体工事によって、より住みやすい街にしていきましょう。