東京の空き家による、周辺への危険は解体工事でなんとかなる?

2018年7月23日解体工事Q&A, 解体工事面白コンテンツ東京 解体工事, 解体工事, 東京, 空き家

空き家による、周辺への危険

現在の日本には、全国レベルの問題が山積みになっています。労働環境に教育現場、所得の減少や少子高齢化などなど……。それはもう、目もくらむような問題の数になっているといっても過言ではないでしょう。そしてそんな問題のひとつに、空き家の増加があります。

「空家の増加」と言われても、多くの方が「いや、自分は空き家なんて持ってないし……関係ないかな」と考えるかもしれません。たしかに、誰もかれもが空き家を持っている、ということはないでしょう。しかし、家族や親族の誰かの遺産を整理していたら、実は放置されている空き家があることがわかった、というケースはよくあるようです。今は他人事だと思っていても、いざというときに、ふとその当事者になってしまうという可能性もあるわけですね。

そして、空き家の所有者という立場以外にも、この空き家問題に直面する可能性もあります。それは、自分の家の近くに空き家がある場合です。空き家というのは、その家や所有者だけの問題ではなく、その周辺の住民にも密接にかかわってくる、広範囲の問題になってくるのです。では、空き家が近くにあることで、どのような問題が発生する恐れがあるのでしょうか。

まず想像しやすい問題として、空き家が老朽化することによって、倒壊する危険性がある、ということです。日本の家屋は主に木で建てられていることが多いですから、定期的な換気など、管理を続けることが重要になってきます。普通に誰かが住んでいれば、それらは適切に、自然に行われます。しかし放置されている家屋ですと、ドアも窓も閉め切ったまま、夏も冬も放置されるということが長年続きます。すると家屋がどんどん弱くなっていき、本来であれば耐えられたはずの地震や台風、大雨にも耐えられず、倒壊してしまうことがあるのです。

さて、その家屋が草原や砂漠の真ん中にポツンと建っているのなら、倒壊したところで誰に被害があるわけでもないと思います。せいぜいが、近くにいた野生動物がちょっとびっくりする、くらいのものでしょう。しかし実際には、空き家というのは街中の、普通の住宅地に建っているものです。そこで倒壊するということは、近隣の家屋も巻き添えを食らう可能性があるということです。

さらに、家屋だけではありません。空き家が倒壊するときに、近くに人がいれば、その人も下敷きになってしまう危険性もあります。地域によっては、子どもたちがこっそりと空き家の庭に忍び込んで遊び場にしている、ということもあるかもしれません。いつ倒れるかというのは、素人目にはわからないものです。見えている時限爆弾のようなものですから、やはり適切な解体工事によって安心なくらしを取り戻したいですよね。

また、東京に限らず、空き家の危険性は、倒壊だけではありません。空き家は、景観や治安の悪化にもつながります。自分の近所に、雨風に晒されてボロボロになった家屋があるというのは、良い気分にはなりませんよね。そして落書きやいたずらなどがされれば、ますます景観が悪くなります。そしてそういった空き家は、不審者に狙われやすくなります。誰も返ってこない家屋というのは、格好の餌食になってしまうのですね。そういう悪質な人間を集めてしまう可能性があるという意味でも、街全体に影響を及ぼしてしまう可能性があるのです。

さらに、空き家は放火される危険性もあります。日本全国の火災の原因第一位は放火であるように、放火というのはもっとも身近に存在している火災の火種です。そして空き家というのは、「枯草やごみなど、燃えやすいものが放置されている」「誰も住んでいないため多くの人が気にしておらず、犯行に及びやすい」というような理由から、放火犯に狙われやすいという傾向があります。少なくとも一般的な家屋に比べると放火の危険性は高まるわけですから、これも周辺住民全体の問題、危険性だと言えます。

このように、空き家問題はその家の持ち主だけの問題ではありません。勝手に他人の家を解体工事するなんてことはできませんが、自治体や市役所に何らかの相談をしてみるのも、良いかもしれません。