役に立つ解体工事情報！解体工事と売却との比較をしてみる

とても役に立つ解体工事情報

あまり関わりのない方には実感としてわかりにくいかもしれませんが、現在の日本では、空家の増加が大きな問題のひとつとなっています。

誰も住まないまま放置された空き家は、倒壊や放火の危険性が高まります。何の罪もない人々を、危険にさらしてしまう可能性があるのです。

そのような空き家が日本中で増加しているということで、大きな問題となっているのです。

そしてこの空き家問題は、「家をいくつも所有している、お金持ちたちだけに関係する問題でしょ」と思われるかもしれませんが、実はそうではないのです。

祖父母やご両親、あるいは親戚がお亡くなりになって遺産相続をしていたら、放置された家屋を持っていたことがわかった、というようなパターンが増加しているのです。

つまり、ある日突然、自分がこの空き家問題の当事者になってしまうという可能性は、十分にあるのです。

もしその空き家が丁寧に綺麗に管理されているものであれば、その家屋に引っ越しをして住むというのも良いでしょう。

しかし問題は、その家屋が住めないほど老朽化していたり、すでに自分の家を持っていて住む予定がないなど、そのままだと空き家となって放置されるしかないというような場合です。

現在住んでいる場所とその空き家の場所が離れていて引っ越せない、というパターンも多いようです。

そこに誰も住まないということであれば、その空き家に対して、何らかの対処をする必要が生じます。

空き家に対して行われる対処としては主に、「売却」か「解体工事」のどちらかを選択されることが多いでしょう。

ここでは簡単に、それぞれの対処についてご紹介したいと思います。

まず売却ですが、空き家を売却した場合、その家屋に対する管理責任がなくなるというメリットがあります。

空き家に対してはそれを適切に管理する責任を定めた法律があるのですが、売却によってこの責任を負わずに済むようになります。

自宅の近くにある空き家ならまだしも、遠く離れていて気軽に様子を見ることもできないような空き家の場合、その心理的・精神的負担は相当なものになるでしょう。

売却によってそれらから解放されるというのは、大きなメリットだと言うことができるでしょう。

また、よくあるパターンとして相続の際に空き家の存在が発覚したのなら、これを売却することで不動産の現金化ができるというのも利点です。現金化することで相続を分配することができますから、相続問題が起きにくいと言われているのです。大変なときに、さらにまた新しい問題を増やさずに済みます。

一方で、解体工事を選択した場合はどうでしょうか。

もし対象の家屋が老朽化したものであったのなら、解体工事をして土地だけにすることで、より売却しやすくなることがあります。

現在の日本で問題になる空き家問題の多くは、遺産相続の際に発覚する物件が多い傾向にあります。つまり、建てられてから相当数の年月が経っている家屋であることが多いのです。

ですからその古い物件を残したまま売却するよりも、解体工事をして土地だけにしてしまったほうが、より売却しやすくなる、ということです。

さらに、解体工事後の更地であれば、土地活用の方法を検討することができます。

更地になっているので、そこで駐車場を経営するとか、倉庫を建てて貸し出すとか、古い家屋が経ったままのときよりも、様々な活用の道を模索することができるのです。そのため買う側からしてみても、購入を検討しやすくなるというわけです。

しかし解体工事の際には、ひとつ認識しておかなければならないデメリットもあります。

それは、空き家を解体して単なる土地だけになった後では、固定資産税が最大で1/6になる住宅用地特例の適用外になるということです。

しかし、空き家に対する管理費などを払わなくてよくなることなどを考えれば、必ずしもデメリットが勝つということもないかもしれません。

突然に空き家を抱えて困ってしまうということがあるかもしれませんが、解体工事や売却など、落ち着いてご自分に合った対処を考えましょう。