東京で行う解体工事の傾向と気を付けておきたいこと

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家を購入すること同様に、家屋の解体工事を行うことは人生の中でもそう何度もありません。”初めて解体工事を依頼する”なんていう方も多いのではないでしょうか。
「解体工事を依頼しようと思っているのだけれど、分からないことばかり」。今回はそんな声にお応えすべく、工事を行う上で大切なことや注意点についてお話したいと思います。

解体工事が始まるまで

それでは実際に解体工事が始まるまでの流れをみていきましょう。各ポイントを押さえておけば、よりよい工事を行うことができるでしょう。

工事費の見積もりを依頼する

解体業者を探すのには、やはりインターネットで検索するのがいちばん便利です。インターネットでは業者の対応などの評判を確認できる場合もありますので、こうしたことを参考に業者を選びましょう。ここでは1社だけでなく3社を候補に選び、それぞれに見積もりを依頼します。
このように見積もりは1社だけでなく、3社を目安に依頼することが大切です。あまりにたくさんの業者に見積もりを依頼してしまうと、後に工事のお断りをいれる連絡が大変になってしまうので、3社を目安に見積もりの依頼をしましょう。
同じ工事を行うにも、その費用は業者によって変わってきます。そのため、複数の業者に見積もりを取ることは、工事費用を抑えるためには非常に重要なことです。
また、家族や友人などから業者を紹介してもらえるという方は、ぜひともそちらにも見積もりを依頼してみましょう。知人の紹介ということで費用面などで便宜を図ってもらえたり、工事を行う際に融通を利かせてくれるかもしれません。

契約する前の注意点

見積もりを依頼したら、見積書の内容をよく確認しましょう。家屋の解体工事における費用は”解体する費用”だけではありません。

解体総費用は以下のようにさまざまな費用の合計で算出されます。

・仮設備費 (足場、防音材、養生)
・付帯構造物の解体費 (ブロック塀、物置、樹木)
・重機の運搬費 (油圧ショベルなどの重機)
・整地費
・産業廃棄物の処分費
・各種届け出や手続きにかかる費用 (道路使用許可などの各種申請書類)
・人件費

そのほかにも、場合により追加で生じる費用もあるということを覚えておかなくてはなりません。

◼︎地中障害物や埋蔵物の撤去費用
(見積もり時に確認することが不可能な地中のコンクリートの塊や木材など)

◼︎アスベストの除去と処分費用
(アスベストの使用が禁止された平成18年より前に建てられた家屋はこの費用が発生する可能性が高い)

以上のように、解体工事にかかる費用にはさまざまな項目があるということがお分かりいただけたと思います。
複数の業者で出してもらった見積書をよく見比べて、少しでも気になる点があれば遠慮せずに直接尋ねてみましょう。
また、すべてが良心的な業者とは限りません。費用を多めに計上したり、不透明な名目で費用を請求する悪質な業者がないとは言い切れないのが現実です。

そのため、見積書の内容をきちんと理解、納得した上で契約を結ぶことが大切です。

東京で行う解体工事

ひとくちに解体工事といっても、地方と東京で行うのでは少々事情が違ってきます。東京都内でも、とりわけ住宅の密集した都心部などで工事を行う際には、特に注意が必要なことがあります。

まずは解体費用に関することです。東京のような住宅が密集した地域で工事を行う際には、解体費用がかさんでしまうことがあります。その主な原因として挙げられるのは以下の2点です。

防音や粉じんなどに対処するための仮設設備費用が余計にかかる
道路が狭いなどの理由で重機や運搬用トラックが進入できない (人件費が余計にかかってしまう)

こうした理由から、東京で行う工事は地方で行う場合に比べ、割高になってしまう可能性があるということは頭に入れておかなくてはなりません。

解体工事の際の配慮

そして東京で工事を行う際には、近隣の住宅への配慮が非常に大切となってきます。
まず、工事を行うにはどうしても大きな音が出てしまいます。これはどうしても避けられません。また、大きなトラックや重機が出入りしますので近隣の方々に迷惑がかかってしまいます。
東京は住宅が密集していますから、特にこれらの点に気を遣わなくてはなりません。そのため、工事前には近隣のお宅へ挨拶に伺い、事前に工事が行われるということを伝えておきましょう。これを怠ってしまうと、近隣トラブルへと発展しかねません。

考えるべき可能性

また、住宅が密接している場合、工事によって隣の建物の外壁などに損傷を与えてしまう可能性があるということも知っておかなくてはなりません。厄介なのは、工事が終わった後にこのことが発覚した場合です。
業者に訴えたが、”工事後のことは関係ない”なんていう無責任な業者も存在します。そのようなことがあった場合、修繕費用を自腹で支払うことにもなりかねないのです。
そのため、万が一、工事によって隣の建物に損傷が生じてしまった場合のためにも、しっかりとしたアフターフォローのある業者を選ぶと安心です。最後まで気持ちよく工事を行うためにも、こうしたことはぜひとも忘れないでおきましょう。