ブロック塀の解体工事の注意点
東京でも増えている?ブロック塀の解体工事
古いブロック塀の解体工事。
ぼろぼろになっていて、いつ倒れてもおかしくない。
もしも人がいるときにくずれたら大惨事。
なんとかして、ブロック塀だけ、新しくしたい。
解体したい。
そんな依頼を受けることがあります。
また解体工事が決まった際、ブロック塀は壊すべきなのか、まだ使えるから残すのか。
何も知らずにブロック塀を壊すと、トラブルに巻き込まれることがあるので注意が必要です。
ブロック塀は規準や規定があります。
老朽以外にも規準を満たしていない場合、地震などで倒壊する可能性があります。
倒壊による被害を防ぐため、ブロック塀の点検を行いましょう。
ブロック塀の危険なところ
ブロック塀は敷地の境界を示しています。
プライバシーの保護や侵入者を防ぐなどの防犯の役割を果たします。
倒壊により、規準に満たないブロック塀は「危険物」になってしまいます。
そのため、日頃からブロック塀の点検がとても重要です。
ブロック塀は様々な規準が設けられています。
1、ブロック塀の高さは2,2m以下
2、壁の厚さは15cm以上(高さ2m以下の塀は、10cm以上)
3、壁頂および基礎には横に、壁の端部及び隅角部には縦に、径9mm以上の鉄筋を配置する
4、壁内には、径9mm以上の鉄筋を、縦横に80cm以下の間隔で配置する
5、長さ3,4m以下ごとに、径9mm以上の鉄筋を配置した控壁で基礎の部分において、壁面から高さの1/5以上突出したものを設ける
6、第3号および第4号の規定により、配置する鉄筋の末端は鈎状(かぎなり)に折り曲げて、縦筋は壁頂及び基礎の横筋に、横筋はこれらの縦筋にそれぞれかぎ掛けして定着する(ただし、縦筋をその径の40倍以上基礎に定着させる場合は、縦筋の末端は、基礎の横筋にかぎ掛けしないことができる。)
7、基礎の丈は、35cm以上とし、根入れの深さは30cm以上
解体費用はどれくらい?
ブロック塀は、
・塀の厚さ
・高さ
・擁壁有無
・ある場所
・形
などで解体費用が決まります。
見積もり無料な業者に、見積もりを出してもらうのが最善でしょう。
見積もりを依頼した際の注意点として、
解体費用だけでなく廃材処理費用などの費用も事前に聞いておくことが大事ですよ。
業者によって算出する単位が異なる場合が多いです。
全体の解体費用の概算を見積もってもらいましょう。
解体前の注意
ブロック塀の所有権に注意が必要。
自宅の近くにのブロック塀は、じつはご自身だけが所有者ではなく、隣家の方との共有物である場合があるのです。
ご存知でしたか?
共有物であった場合、自分の一存だけでブロック塀の解体は行うことができません。
もし、承諾を得ないで解体してしまうと、裁判沙汰になりかねません。
当然といえば当然の話なのですが、要注意です。
解体前に必ず、ブロック塀の所有者の確認が必要です。
もしブロック塀が共有物であった場合。
「解体しないと危険なんですよ。解体費用はこちらで負担します。」
と交渉をして、承諾を得てから解体工事の依頼をするようにしましょう。必ずです。
最後に
ブロック塀は以外と曲者です。
共有物である可能性を頭の隅に入れておきましょう。
ブロック塀が危険かどうか。
・ブロック塀の高さ
・傾きがあるか
一般の方でも判断できるケースとそうでないパターンがあります。
その為、傾きやひびがない場合でも、築年数が古いボロいブロック塀は専門家に判断を仰ぎましょう。
地域によってはブロック塀の修理・解体に補助金がでることがありますよ!
ブロック塀を解体する前に補助金があるかどうか、申請期間の確認をしましょう。