古民家の解体工事
古民家の解体、東京都内や千葉県内でも増えています
古民家の数が増えています。
そして解体工事の依頼も増えています。
有効活用がしたいです。
解体工事から出た廃材の一部には、価値のあるものが非常に多いです。
しかし、なかなかその価値がわからずに産業廃棄物とされてしまう事例が多発しています。
由々しき事態です。
解体工事費から古材買取を行うことで、お互いにとって利益が生まれるので、
積極的に取り組んで行かなくてはいけない大きな問題だと認識しています。
価値ある古材
古材ほど強いものはありません、だから価値があります。
鉄やプラスチックなどの材料は、新しい時が一番強いのです。
古くなるにつれて弱くなってしまうものがそういう素材の弱点なのです。
逆に良い木材は、時間とともにどんどん強度を増していくのです。
これが古材が高値で貴重なものの証です。
檜の場合、伐採されてから100年後でも引っ張り強度・圧縮強度が増しているとの研究報告もありますから、
さまざまな面でこの強さについては実証されています。
しかし日本は、民家や町家に使われている木材が最も円熟する前の段階で解体されてしまい、その多くが廃棄されます。
適切な管理や物を大切にする日本人らしい文化はいったいどこにいってしまったのでしょうか。
解体のタイミングでなにか対策をすることができないでしょうか。
高級な古材、価値ある古材を守る必要があります。
古材を守る
古材は骨董品でもゴミでも廃棄物でも決してありません。
資源です。
日本の気候で育ち、熟成され、自然乾燥しています。
究極の無垢材だといっていいでしょう。
最近まで日本では、国内の民家や町家から出る古材が流通のルートに乗ることはまずありませんでした。
アメリカ、カナダなどの古材は昔から人気が高いため、高値で売買が行われており、市場も活発です。
ここに日本の古材もチャンスを見出すべきでしょう。
この北米の古材が日本に輸入され、店舗や住宅に使われているのをよくみます。
こんな変な話はありませんよね。
日本の古材が捨てられ、燃やされているのに、
わざわざ海外から高いお金をだして古材を買っている人がいるのです。
もちろん、海外の古材にもいい物があるので、それを潰そうとは決して言いません。
ただ、日本の古材を生かす手立てが必ずあると思います。
解体と古材
解体され、廃棄される前の木材「古材」を資源として活用するのは当然のことです。
さらに日本の独特の味わい深い古材をもっと世の中に流通させていき、
建築資材としての古材の価値をみなさんにしってもらう必要があります。
もうすでにその価値や魅力に気づいている日本人も多くいらっしゃるようですから、
ここからはスピード感が大事ですね。
・オブジェ
・インテリア
・店舗内装
・庭
・エクステリア
・外構
などに活用していく素晴らしさを、提案していくことも大事です。
築100年の民家から出た木材は、100年間の実績があります。
この実績はなににも変えられません。
時間は買うことができないということを改めて考えるいい機会にもなりますね。
これが古材の魅力なのです。
さいごに
古材の魅力は解体工事をしているとよくわかります。
長年大事にされてきた家の大事にされてきた木材はやはり存在感が違います。
価値ある物を後世に残していくことは、
解体工事とは逆のようで一体のひとつの流れのようなものだと考えています。
壊して新しい物が生まれることが、
まさに人間の繰り返してきた生きる意味なのかもしれません。
大事に育てられた古材をこれからも、大事に使えるように、
適切な解体と適切な処理で貢献していければ幸いです。