解体工事の流れはどうなってるの?

2018年8月1日解体工事ハウツー&用語集

解体工事の流れとは?

 

近年の日本では、核家族化や少子化など様々な要因が重なり、空き家の増加という問題が発生しています。バブルの時代には、次々に家屋が建てられ購入されるという建設ラッシュがありましたが、今ではその逆の現象、解体工事ラッシュが起こっていると言うことができるかもしれません。

ですが、解体工事というものは、いったいどのようにして進められるものなのでしょうか。家や部屋を買ったり借りたりするということは多くの方が経験のあることだと思われますが、家を解体するとなると、ほとんどの方が未経験なのではないでしょうか。かなり大掛かりなことにも関わらず、どうしたら良いのかよくわからない……。そういう状態だと、不安に感じてしまいますよね。そこで、簡単にではありますが、解体工事の流れというものをご紹介したいと思います。

まず解体工事を始めるにあたって、依頼する業者を決めなければなりません。この際に決してしてはいけないのが、一社だけに相談して決めてしまう、ということです。必ず、少なくとも二社以上の解体業者に相談してみましょう。本当に信頼できる業者なのか、料金は適正なのか、人間性として自分と相性が合うのかどうか。いろいろな視点から、いくつかの業者を比較するのが良いでしょう。

その際ですが、電話だけで対応を終わらせてしまう業者よりは、実際に現地調査をしてくれる業者のほうが安心できるでしょう。解体業者の対応をじかに見ることもできますし、より正確な見積もりを出してもらえるからです。また熟練した業者なら、その場で解体工事の簡単な流れを説明してもらえるかもしれません。依頼主にとっては経験のない解体工事ですから、事前説明がしっかりしているほうが安心ですよね。

そして複数の解体業者に見積書を作成してもらったら、それらを比較してみましょう。見積書を作成してもらっても、必ずその業者に依頼しなければならないということはありません。安心して、落ち着いて比較をしましょう。見積書の比較というと、金額が安い業者が優れていると思われる方もいらっしゃるかもしれません。たしかに安いにこしたことはありませんが、それだけでは安心できるものではありません。見積書の内容が細かく、何にどれだけのお金がかかるかがきちんと書かれているほうが、後々のトラブルも少なく、安心できるというケースが多いのです。見積書を比較する際には、金額だけではなく、その書類の書き方や内容までもしっかりと確認しましょう。

 

解体工事の契約はどうなるの?

 

総合的に解体業者を決めることができたら、いよいよ契約です。契約ができたら、実際に工事を始める前に、近隣住民の方への挨拶をしておくのが一般的です。解体工事はどうしても騒音、震度う、埃などで迷惑をかけてしまうことになりますので、これは忘れずにしっかりとしておきましょう。挨拶は業者がやってくれる場合や、一緒に行く場合もあるようです。業者に確認をしてみましょう。挨拶をしたからといって騒音を小さくできるわけではありませんが、やはりそれがあるのとないのとでは違うものです。

そして工事そのもののための準備としては、電気、ガス、水道、インターネットなどを停止する手続きが必要になってきます。また、勝手に解体工事を始めるのではなく、事前に決められた申請を行わなければなりません。手続きに漏れがないか、入念にチェックしましょう。

そして足場が組まれ、解体工事が始まります。解体工事というと、豪快にドカンと解体するイメージをお持ちかもしれませんが、正確には分解して解体するようにと法律で義務づけられています。そうして解体が終わったら、それで終了ではなく、廃材の分別を行います。解体工事によって排出されたコンクリートや木材などを分別して、処分場に搬出します。そして地中に廃材が残っていないかを確認して、地面を平らにすると解体工事が終わります。

このように、解体工事は始める前からしなければならないことが色々とあります。しかし後々のトラブルを避けるため、そしてなによりも安心のためにも、しっかりとした準備をしておきましょう。