解体工事前の害虫対策を解説!やらないと近隣トラブルに?!東京で行う際の注意点も

解体一括見積もりサービス, 解体工事ハウツー&用語集, 解体工事Q&A, 解体工事面白コンテンツ, 解体業者向けコンテンツ

近年解体工事中に害虫をめぐった近隣トラブルが増え続けています。解体する建物に住みついた害虫が、近隣の建物へ移動するというもので、その被害は甚大です。この記事では、そのような事態を避けるために必要な害虫対策をご紹介します。ここでの知識をもとに、害虫被害による近隣トラブルを防いでいきましょう。また、東京で行う解体工事の際にとくに注意したい点についてもご紹介します。これらから解体工事を控えているという方は、必見です。

解体工事と虫の関係

昨今解体工事の需要は高まっていますが、解体工事における虫による被害について考えたことはありますか。解体工事の際に、騒音や埃などの被害を懸念して、近隣の方へ挨拶を行うことは一般的ですが、虫による被害も多発していることを留意する必要があります。中でも、長い期間空き家となっていた建物には、害虫が数多く潜んでいる可能性があります。そうした建物を解体すると、害虫は周囲の建物に移動することになり、結果的には近隣の方に大きな迷惑をかけてしまいます。そうした事態を防ぐために、解体工事の前には害虫予防の対策をする必要があります。

空き家と虫の関係

解体工事における害虫被害の対策についてご紹介する前に、害虫被害の原因となっている空き家について触れておきます。

空き家に発生しやすい害虫

空き家に発生しやすい害虫には、ゴキブリやハエ、ネズミ、シロアリ、蜂などがあります。これらの害虫は、空き家に対する被害を及ぼすことはもちろん、近隣の建物にも被害をもたらします。

ゴキブリがもたらす被害には、精神的なものがあります。ゴキブリは人を噛んだり、刺したりはせず、人に対する危害は及ぼしません。しかし、ゴキブリは空き家のような環境に巣を作りやすく、そこにはゴキブリが大量発生している可能性があります。大量のゴキブリを見た時の精神的ダメージは大きく、大きな被害を及ぼすといえるでしょう。ハエもゴキブリと同様に、空き家に巣を作る害虫です。大量のハエを目にした時の精神的被害は、甚大なるものです。

ネズミがもたらす被害には、物理的なものがあります。ネズミは壁や床などを傷つけたり、電線をちぎるなどして大きな被害をもたらします。またネズミは哺乳類であるため、死んだ時には悪臭を放ちます。

シロアリがもたらす被害には、建物の侵食があります。シロアリは木造の空き家に住み、木材を食べることで生き延びています。シロアリが建物を侵食すると、建物の強度は低下し、最悪の場合建物の倒壊などの被害を及ぼします。

蜂がもたらす被害には、人的なものがあります。蜂は人を刺し、病気や死に至らす可能性があります。その被害は、近隣住民の方々まで及ぶこともあります。

空き家に害虫が発生する原因

大きな被害を及ぼす害虫は、なぜ空き家に発生するでしょうか。その原因をご紹介します。

1. カビが多い

空き家は人の出入りがほとんどなく、換気もされていないため、湿気が多くカビが発生しやすくなっています。カビによって木材は腐り、そうした木材をシロアリが侵食していきます。

2. 水道管が乾燥している

窓などを閉めて、害虫が外から侵入してこないように対策することはよくあります。しかし水道管は閉ざされていないため、その水道管から害虫は侵入してきます。そうした事態を防ぐために、下水道を閉じるなどの対策をとることをおすすめします。

3. 埃が多い

空き家を掃除するという機会は少なく、必然的に埃は多く発生してしまいます。埃があると、ダニやノミが発生しやすくなり、これらの害虫は埃を餌に住みつくようになります。

空き家の害虫対策

空き家に害虫を発生させないためには、空き家を定期的に手入れすることが必要になります。そこで、害虫予防に効果的な空き家の管理方法をご紹介します。

空き家の管理方法を以下の通りです。
1. 窓や扉を全て開ける
2. 通水を行い水道管の水を入れ替える
3. 徹底的に掃除する

以上の3点を月に2回ほど行うようにしましょう。地道な作業にはなりますが、これらを行うことで害虫の発生を大きく防ぐことができます。

解体工事前の害虫対策

先ほどご紹介した空き家の害虫対策をできてこなかったという方、あるいは面倒くさいという方は、解体工事前に必ず別の害虫対策を行うようにしてください。

解体工事前に行うべき害虫対策には、害虫駆除があります。害虫駆除はご自身でも行うことはできますが、基本的には業者に依頼することをおすすめします。

害虫駆除の流れと費用

害虫駆除の流れは、1.生息調査、2.害虫駆除計画の作成、3.害虫駆除の実行というものが一般的です。費用は、駆除をする害虫の種類によって異なります。ゴキブリは2万円前後が相場で、ネズミは3万円〜15万円、シロアリは1万円前後、蜂は4万円前後が相場となっています。費用は高くなりますが、解体工事中の近隣トラブルを避けるためにも、できる限り業者に依頼をし、安心して工事を迎えられるようにしておくことが望ましいです。

東京の解体工事では、ねずみに注意

どの地区も同じように、害虫駆除だけでなくねずみの駆除も重要になります。とくに東京都においては、複数の区で「解体工事前のねずみ駆除及び害虫駆除」が条例で定められています。
たとえば、千代田区では解体工事を行う前にねずみが生息しているかどうか、またその度合いなどの調査が必要です。もしねずみが確認された場合、解体工事を行う前の駆除が義務化されています。
東京での解体工事を行う際は、必ず区や市の害虫駆除及びねずみ駆除についての規定を調べておきましょう。隣人トラブルを防ぐためにも非常に重要なポイントとなります。

まとめ

この記事では、解体工事中の害虫被害による近隣トラブルを防ぐための知識をご紹介しました。害虫が建物に及ぼす被害は甚大であり、解体工事の前には必ず十分な対策を施す必要があります。対策にはご自身でできる空き家の害虫対策や、業者に依頼する害虫駆除がありました。ご自身の状況に応じて、必要な対策を行うようにしましょう。害虫駆除にお悩みの方は、一度業者に相談してみることもおすすめです。