解体工事によるメリットとデメリット -東京編-

解体工事ハウツー&用語集

解体工事によるメリットとデメリット

 

コインにも人間にも表と裏があるように、どのような物事にも、メリットとデメリットがあります。また人によっては、一般的にメリットとされていることをデメリットに感じたり、あるいはデメリットとされていることをメリットだと受け取ったりすることもあります。

ですので、なにか新しいことに取り組む際には、そのことの表と裏、自分にとってのメリットとデメリットにどのようなものがあるのかを、しっかりと事前に確認しておきたいものですね。

さてそれでは、空き家の解体工事においては、どのようなメリット、またデメリットがあるのでしょうか。何度も解体工事を依頼しているという方ならそのあたりのこともしっかりと把握されていることと思いますが、多くの方が初めてだと思います。ですので、解体工事をすることによって受けるメリット、デメリットを確認しておきましょう。

まず空き家を空き家のまま放置しておくことによるデメリットとしては、老朽化が進んでしまい、倒壊や火事の危険性が増すということでしょうか。また、不動産としての価値も低下してしまいます。さらに、空き家は反社会的な人物に悪用されたり、野生動物が住み着いてしまったりと、周辺の住環境への悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。すぐに解体工事の依頼や段取りをするのは面倒に感じてしまうかもしれませんが、そのまま放置した場合のデメリットを踏まえたうえで、今一度考えてみましょう。

 

空き家を解体する

 

次に、空き家を解体することで発生するメリットとは、どのようなものがあるのでしょうか。様々なメリットがありますが、ここではそのうちのいくつかをご紹介したいと思います。

やはり一番すぐに感じることができるメリットは、空き家の管理にかかっていた労力や費用がかからなくなるということでしょうか。

金銭的にも体力的にも負担が減りますが、もっとも大きいのは、「あの空き家、早くなんとかしないとな」ということを考えなくて済むようになることかもしれません。頭の片隅にいつもあった心配事がなくなるというのは、精神的に非常に楽になれるものです。

また、空家等対策特別措置法にもとづいて「特定空き家」に指定されてしまう心配もなくなります。

これは2014年に公布されたもので、自治体から「特定空き家」に認定されてしまうと、場合によっては罰金や行政代執行という処分が下されてしまう可能性があるのです。そのことを心配しながら日々を過ごす必要がなくなるという点から見ても、やはり精神的に非常に楽になるというメリットは大きいように感じます。

ほかに解体工事を実施した場合のメリットとしては、更地にすることでより売却しやすくなる、という場合もあるということです。更地になると景観が良くなりますから、より売却しやすくなることもあるのですね。さらに場合によっては、不動産的価値の低下を防げるといった効果も期待できます。

一方で、解体工事にともなうデメリットとしては、どのようなものがあるでしょうか。みなさんが最も初めに思い浮かべるのは、やはり「固定資産税の優遇措置が受けられなくなる」ということではないでしょうか。

不動産を所有していると固定資産税が毎年課税されるのはご存知だと思いますが、これは空き家の場合であっても住宅用家屋として認識されて、最大で1/6にまで軽減されるのです。しかし空き家を解体してしまえば、もちろんこの適用からは外れてしまうため、税金が解体前よりも高くなってしまうのです。解体工事にともなう最大のデメリットとしては、やはりこの税金関係のことでしょうか。

 

最後に

 

さて、解体工事にともなうメリットとデメリットを簡単にご紹介しましたが、いかがでしょうか。

もちろんここでご紹介したものは一例ですから、それぞれの空き家や土地に合わせたメリットとデメリットは、プロに相談してしっかりとご確認ください。

その上で、自分にとってもっとも良い選択肢を選択なさってくださいね。