東京都内で解体工事を検討中の方必見!解体業者の選び方をご紹介
解体工事なんて、人生で経験することは中々ないようにも思えますが、老朽化した建物が点在する東京都内にお住まいの方であれば、解体工事を検討する機会はたびたびあるかもしれません。
東京都内で解体工事を実施する場合、膨大な数の解体業者の中から最適な1社を選ぶには、どうすれば良いのでしょうか。
全国の解体業者数は、解体工事業の許可業者だけ数えても、実に約43,000業者(参考:国土交通省「令和2年3月末現在の建設業許可業者の現況」)にものぼり、そして、その数は年々増加傾向にあります。
解体業者増加の背景には、1960年代の高度経済成長に建てられた建物が老朽化を迎えており、解体工事のニーズが高まっていること等が挙げられます。特に東京都では、震災の影響やオリンピックの誘致を機に都市整備が進められており、それに比例して都内に拠点を置く解体業者数も、今後増加していくことが予想されます。
今回の記事では、東京都内で解体工事を現在検討されている、または、これから検討される方に向けて、何を基準に解体業者を選定すれば良いのかという選定基準について安全面と費用面の観点から解説していきます。
安全面の選定基準:「優良業者」なのかを見極めよう
によると、解体工事の騒音や振動等により、近隣住民を巻き込むクレームやトラブル、そして最悪の場合、訴訟にまで発展するケースもあるようです。
そのため、住宅が密集する東京都内の解体工事においては、慎重な業者選定が必要です。不要なトラブルを避けるためにも、信頼できる優良解体業者の中から選びたいものです。下記の要件を満たす解体業者の中から、じっくりと比較検討を行いましょう。
優良解体業者の要件①:「解体工事業登録」されている業者である
建設リサイクル法(参考:東京都都市整備局「建設リサイクル法とは」)に基づき、解体工事を営む業者は、営業しようとする区域を管轄する都道府県知事からの「解体工事業登録」を受けなければなりません。
解体工事業登録をされている解体業者は、「法で定める不適格要件に該当しないこと」「主務省令で定める基準に適合する技術管理者を選任していること」という一定の審査基準をクリアしているため、優良な解体業者であるかどうかを見極める1つの指標となるでしょう。
東京都で解体工事業登録を受けている業者については、「東京都都市整備局「解体工事業者登録一覧【令和2年10月末現在】」で確認できます。
優良解体業者の要件②:「建設業許可」を受けている業者である
建設業法(参考:一般社団法人東京建物解体協会「資格と許認可」)に基づき、解体業者が500万円以上の請負金額で解体工事を施工する際には、管轄の都道府県知事から「建設業許可」を取得していることが求められます。(営業所が複数の都道府県にある場合は、国土交通大臣の許可が必要)
こちらは、より大規模な解体工事を扱う性質上、前述の「解体工事業登録」よりも厳しい審査基準が設けられています。
建設業許可を受けている解体業者については、国土交通省「建設業者検索システム」で調べることができます。
また、東京都の解体業者が加盟している一般社団法人東京建物解体協会が運営するサイトもありますので、こちらも確認してみましょう。
解体工法や工事の流れについても詳しく解説されています。
費用面の選定基準:相場や適正価格を調べる
解体工事は大型重機を使用する大掛かりな作業となるため、必然的に高額な費用がかかります。
特に東京都の場合は、「解体しにくい鉄骨造や鉄筋コンクリート造(RC解体)」「道幅が狭く大型重機では対応できない(手壊し解体)」「解体現場近くに産業廃棄物処理場がない」「住宅密集地における近隣対策」・・・等といった費用がかさむ要因を多く含むため、解体工事費用はどうしても割高になってしまいます。
しかし、下記でご紹介する最低限のことを実践するだけでも、少しでも工事費用を抑えられるかもしれません。
比較サイトで相見積もりを依頼する
おおよその費用感を知るためにも、まずは複数業者に対して相見積を行いましょう。
下記にてご紹介するサイトは、サイト独自の基準で厳選された一定数の解体業者の見積比較を行えるため、活用すると大変便利です。
東京の解体費用相場も並行して確認しながら、適正価格を探りましょう。
特徴:解体工事を本業とする解体業者のみが登録されているため、無駄な下請け構造による中間マージンが発生しません。
また、安全面についても独自の登録条件を設けていたり、工事内容を入力すれば最大6社の相見積をとれたり、口コミや実績を確認できたり・・・と便利な機能が満載です。
特徴:あんしん解体業者認定協会の地域選任担当者が窓口となり、最大6社の解体業者の相見積を行ってくれます。また、工事完了までのサポートも無料で行ってくれるという点も魅力です。
繁忙期を避ける
解体業界にも繁忙期と閑散期があります。
一般的には、公共事業の施工が集中する12月~3月が繁忙期、4月以降が閑散期と言われています。施工時期によって費用も変わってくるため、可能であれば、閑散期間中に工事を実施できるように、解体業者とスケジュールを調整してみましょう。
東京都の解体費用助成金制度を活用する
東京都の各自治体が設けている助成制度を利用しましょう。諸条件を満たせば、補助金・助成金でお得に解体工事ができます。
ただし、工事着工前に申請を済ませておかなければいけない制度がほとんどですので、その点は要注意です。
最新情報については、下記サイト内に記載されている各自治体の問い合わせ先へお尋ねください。
隣県の解体業者にも問い合わせてみる
解体現場から業者の営業所、または最寄りの中間処分場までの距離によっては、隣県の解体業者に頼んだ方が、廃棄物運搬・処理費用や人件費を抑えられるケースもあります。
埼玉県川口市に拠点を置くアイエス株式会社では、「重機が入らない」といった東京都の土地事情に配慮し、手壊し解体等の柔軟な対応をしてくれますので、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
今回の記事では、東京都で解体工事を検討する際に役立つ業者選びのポイントについてご紹介しました。解体工事をするという経験は、一生に一度あるかないかの大きな決断となります。だからこそ、解体工事の良し悪しを決める業者選びは、慎重に行いたいものです。
また、東京都環境局のサイトでは、東京都での解体工事に際して注意すべきポイントがまとめられていますので、こちらも合わせて確認しておきましょう。