空き家を放置することによっておこる問題とは

2018年10月22日解体工事ハウツー&用語集, 解体工事Q&A東京 解体工事, 解体工事, 東京, 空き家

「今日の日本では空き家の増加が問題となっている」と言われても、正直なところ、「それは本当に困った問題だ!」と心の底から思うことができる人は少ないのではないでしょうか。というのも、自分自身が空き家を持て余しているという人、あるいは家の近くに空き家があって実際に困っているという人でない限り、あまり直接的な被害というものを耳にする機会がないと思われるからです。では、実際に空き家が増加するとどのような問題が引き起こされるというのでしょうか。

 

空き家問題にあまり関係のない方だと、「別に家に誰も住んでないくらい、大したことないのでは?」と思われるかもしれません。しかし誰も住んでいないままになっている家屋というものは、それがそこにあるだけで近隣住民に影響を及ぼしてしまう可能性があるのです。

 

まずわかりやすい被害でいうと、空き家には倒壊の危険性があるということです。もちろんだれかが住んでいる家屋にも倒壊の危険性があるにはありますが、住人がいる場合には、相応の対応をすることができます。しかし空き家だとそうはいかず、たとえば台風や地震で被害を受けた後、必要な修理や補修がなされないまま放置されていると、倒壊の危険性は随分と高まってしまうことでしょう。

 

この空き家が草原や砂漠の真ん中にポツンと建っているのなら、倒壊したところで「解体工事をする手間がはぶけたな」という笑い話になっておしまいかもしれません。しかし日本ではなかなかそうはいかないでしょう。近隣の家屋と接して建っているものが多いでしょうから、当然ながら倒壊によって他の近隣住民が巻き込まれてしまう危険性があります。実際に倒壊しなくとも、「倒れてくるのではないか」という恐怖心を持ったまま毎日を生活するというのは、精神的に非常に大きなストレスとなることでしょう。

 

そして倒壊という危険性いがいにも、空き家は放火されやすいという問題もあります。空き家というものは普段からあまり誰も気にしていないものですから、放火犯もバレずに犯行におよびやすいという傾向があります。また、火が付いてからそれに気づくまでの時間もかかりますから、ますます被害が大きくなってしまうというわけです。

 

ほかにも、反社会的な行動をする人たちのたまり場となってしまう可能性もあります。普段は誰にも気にされていないという空き家は、そういった人たちが集まるのに絶好の場所と化してしまうのです。そうなると、近隣の治安が悪くなってしまうでしょう。

 

これらは空き家に関する被害の一部で、ほかにも様々な悪影響が予想されます。空き家は放置するのではなく、解体工事を専門とする解体業者に依頼をして、さっぱりと解体してしまうのが良いでしょう。それによって、街にまた新しい風が吹き込むことにつながることでしょう。